交通事故対策術

交通事故対策術

突如命さえ奪う交通事故。高齢者が歩行中事故に巻き込まれ亡くなる確率は20代の若者の18倍。足腰や視力の衰えに加え脳にも関係があります。番組では脳のメカニズムに注目し、歩行中、運転中に事故を防ぐ方法を紹介します。

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高齢者の横断歩道

年代別の交通事故の死亡率は若者が多く、30代、40代で下がりますが、
更に年をとるにつれ増えてきます。

横断歩道を渡っているときに事故にあう高齢者は車の接近に気づかなかったといいます。
高齢者の歩く速さや視力は、悪くないのですが、事故にあってしまった人たちは
「車が見えなかった」といいます。

なぜでしょうか?

視野が狭くなっていた。
測定器で視野を測定すると高齢者は若者に比べて40度視野が狭くなっています。

年をとると視野が狭まる理由
光は目の中の網膜で電気信号に変換され、脳に送ります。
しかし、その全ての情報を処理すると容量オーバーになってしまうため、
脳では映像の一部を選んで処理しています。
年をとると処理能力が衰えるため、視野が狭くなってしまうのです。

しかし、視野が狭くても、道路の左右に顔を向ければ、事故は防げるはずです。

高齢者の道路横断中の事故には、左からきた車にひかれやすいという特徴があります。
視野が狭くなった高齢者が事故にあいやすい3つのパターン。

1.歩き始めてから正面しか見ない
2.歩き始める前、右ばかり見てしまう
3.歩き始めると、うつむき加減になってしまう

この3つの危険を避けるためには

両側をしっかり確認。渡り始めてからは左に気をつける。

ということです。

高齢者が事故にあう他の原因として、歩く速度の低下、高齢者が好む暗めの服装が
ドライバーから見えにくいこと、判断力の低下、などが指摘されています。

若者の横断歩道

では、若者の場合はどうなのでしょうか? 

別のことを考えながら歩いていると、脳にさまざまな負担がかかって、
若者でも視野が狭くなってしまいます。

たとえば道路を横断する時、携帯電話を使たり、ヘッドフォンで音を聞いているのは危険です。

ベテランドライバーと若者ドライバー

高齢者ドライバーの事故も最近増えています。

若者とベテランドライバーで、ブレーキを踏む反応時間を比べると、
1回目は、若者とベテランではあまり変わりませんでした。

ところが助手席にレースクイーンが乗せ、直前に話しかけると、
ベテランドライバーは成績が落ちたり、フライングしてしまったりしました。
一方若者に変化はありませんでした。

レースクイーンの質問

なぜベテランドライバーの成績は下がってしまったのでしょう。
突然話しかけられて混乱した。
年をとると、とっさの出来事に対応するのが遅くなってしまいます。

脳には前頭前野で判断や割り振りなどを担当しています。
しかし、加齢とともに前頭前野の能力が衰えると、
判断や割り振りに時間がかかるようになります。

高齢ドライバーが苦手とされているケースが交差点を右折する事です。
確認することが沢山ある、割り込みなど想定外の事態も起きやすいからです。

成績が落ちなかった理由は
女性が隣に座るということは、突然話しかけてくるんだろうと予測していたから。
危険を予測することで、反応時間が落ちることを補っていたからです。

交差点では、どこにどんな危険を予測することで、対処することが可能です。
若者ドライバーで事故が多いのは、経験が足りないだけで、
中年になってくると事故は減ってきます。

脳トレーニングと危険予測トレーニングを組み合わせて、
事故を予防する研究も行われています。
道路案内などを助手席の方に手伝ってもらうのも能力の衰えをカバーする
有効な手段です。







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